秋に食べたいぎんなんの美味しい食べ方

独特の香りや食感を楽しむ

ぎんなんは銀杏の実として、秋になると銀杏並木を歩いた際に見かけたり、道路に落ちたりして独特の香りを放ちます。
もっとも、料理の世界では高級食材の1つでスーパーなどでも極少量でそれなりのお値段で売られています。
一度に大量に食べるものではなく、旬の食材として楽しんだり、飾りや食感のアクセントに使うのが一般的な食べ方です。
年間を通じて水煮などで売られてはいますが、秋の旬の時期には生の獲れ立てのぎんなんが出回りますので、料理にプラスする前にぎんなんそのものを味わう料理にするのもおすすめです。

焼いたり素揚げでシンプルに

ぎんなんそのものの味わいを楽しめる旬の料理といえば、焼きぎんなんや揚げぎんなんです。
グリルや魚焼き器、トースターなどを使って香りが出て、ふっくらするまで素焼きにしたり、衣も何もつけずに素揚げにしてカラリとさせ、軽く塩を振っていただきましょう。
塩は良質の海塩や、小粋な抹茶塩などがおすすめです。
ビールや熱燗のお伴にも最適で、ワインやウイスキーなどの洋酒のお伴にもなります。
また、旬のご飯としてぎんなんの炊き込みご飯にしたり、混ぜご飯を作る際に混ぜたりすれば、お子様から大人の方まで楽しむことができます。
ホームパーティーやお客様のおもてなしに、ぎんなんの炊き込みご飯を出せば、季節が感じられて喜ばれるでしょう。
お吸い物のトッピングとして、ぎんなんを1粒、2粒浮かべてもお洒落です。

茶わん蒸しやミートローフに

ぎんなんといえば茶わん蒸しの定番具材で、人によってはぎんなんは茶わん蒸しでしか食べたことがないという方もいるかもしれません。
お店で供されるものや市販の冷蔵品などには、1個に1粒が基本ですが、旬の時期にご家庭で茶わん蒸しを作るなら、鶏肉やエビ、シイタケ、カマボコなどの好みの具材にプラスして、ぎんなんを3粒から5粒ほど多めに入れて作るのもいいかもしれません。
ぎんなんは独特の風味や、もっちりとした食感が楽しめますので、日頃の料理にしのばせるのもおすすめです。
ミートローフを作る際に丸ごと入れれば、スライスした際にも見た目がキレイで食感もアクセントとして楽しむことができます。
肉団子やハンバーグの種に混ぜ込んでもいいですし、エビしんじょうやがんもどきなどの和の蒸し物や揚げ物にプラスしても色合いや食感のアクセントになります。
素揚げのほか、かき揚げの具として小エビや玉ねぎ、人参などのかき揚げに混ぜて揚げてもいいですし、茶わん蒸しにうどんを加えた小田巻き蒸しにもおすすめです。